吹奏楽部に入部したい? 親子のための読み物ブログ

小学生から大人まで、人生に音楽を添えるためのハック

吹奏楽部に入部したいけど、どの楽器がいいの?

 

まったくの初心者でも、吹奏楽部に入部することはできます。

 

まず、小学生からやっていた人というのが一番強いのですが、あまり数はいません。

ほとんどは中学からはじめます。

 

高校からはじめるという人もいるでしょうが、なにしろ楽器ですから、中学からやっていた後輩のほうがダントツで上手ということもあり得ます。

ただ、高校入学時未経験でも、しっかりと練習をすれば腕は上がりますし、経験者を追い越すことだって可能です。

 

音楽ですから、高音、中音、低音を出す楽器があります。

楽器の特性としては3つに分かれています。

 

まず、木管金管、打楽器。この3つのどれかを選ぶことになります。

次に、木管ならフルートか?クラリネットか?というように選びます。木管楽器は女子が担当することが多いです。

 

金管ならトロンボーン、トランペット、といった風です。

 

打楽器というのはパーカッションといって、ひとつにまとめられています。

トライアングル、ティンパニといったようにパートが分かれているわけではなく、打楽器群は全部パーカッションとしてひとつのパートとなっています。

ですからパーカッションは、たくさんの打楽器を鳴らす練習となりますので、他のパートとは全く異なります。

 

よく、「太っている男子はチューバ、女子はクラリネット」というイメージがあります。確かにその通りで、そういう割り当てをする学校も相当数あります。

 

ただ、女子でも金管を演っていいですし、男子でも木管を吹いてもいいです。

部内では、いったん割り当てが決まって練習が始まったら、男女だからということは無くなります。誰も気にしないといったほうがいいかも知れません。

 

部外者の同級生は、「アイツ!トライアングルやってる!一番ヘタだろ!」とか、「男なのにフルート吹いてる!」等と言われることがあります。

それは無知な同級生が言うことであって、吹奏楽部内においては、完全に平等な仲間同士です。

 

 

さて、話がそれました。

 

表題のおすすめ楽器ですが、木管ならフルート、サックス、クラリネット

金管ならトロンボーンユーフォニウム、トランペットあたりかなと思います。

 

大変なのがホルンとファゴット

ホルンは世界最高難度の楽器としてギネスブック公認ですから説明不要。まともな音が出るまでが大変です。

ファゴットは、愛する人も多いんですがメンテナンスが大変。日本で最も奏者の少ない楽器とも言われており、演奏できるだけでも凄いと言われる楽器です。

 

もっとも、どの楽器においても良し悪しはあります。自分の好きな楽器を選ぶのが一番です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吹奏楽:入部後 楽器割り当てのコツ

 

吹奏楽部に入部すると、まず楽器の選択があります。

 

トランペットやサックスに人気が集中しますが、部活動ではそうはいきません。

入部時の希望楽器とならない場合があります。
今日は、自分のやりたい楽器を割り当てられるコツを教えます。

 

 

1.小学校の頃にやっていたから/ピアノ等のお稽古ごとをしていた

 

このカテゴリに入る中学生/高校生は、入部すると歓迎されますので、希望楽器を割り当てられます。

 

吹奏楽は、まず第一に音が出ること、鳴らすことから始めますので、それが出来るというのは大きなアドバンテージとなります。

 

例えば、小学校時代にヤマハ音楽教室でフルート習ってました、という人なら、男性でも確実にフルートパートに入れます。

 

小学校の時から楽器をやっておくと、吹奏楽部では100%希望楽器を割り当てられるといっていいと思います。


もしも個人もち(自分の楽器を持っていること)であれば、他パートを割り当てられることは中学でもまず絶対にありません。この点は保証していいくらいです。

 

 

2.勧誘してきた先輩の楽器

 

吹奏楽部の先輩は、仮入部時、夢と希望にあふれた新入生に、バラ色の青春を話して勧誘してきます。

でもちょっと待ってください。その先輩の楽器は何を担当しているのでしょうか?

 

ただ漫然と吹奏楽部に入部してしまうと、不人気な楽器であったり、穴埋めとして割り当てられたりすることがよくあります。

ですから、入部するときは、勧誘してきた先輩の楽器が何か?ということを知る必要があるのです。

 

例えば、勧誘してきた先輩がファゴットであれば、あなたが仮入部してきた段階でファゴットとなる可能性は極めて高くなります。

新入生を勧誘してきた先輩というのは、自分のパートに入れること以外頭にありません。他のパートに移るなど論外だからです。

 

ですから、吹奏楽部には入部したいけど、ファゴットではなくピッコロがやりたいとすれば、その先輩からの勧誘ではなく、ピッコロ奏者の先輩から勧誘してもらわなければなりません。

 

3.自分のやりたい楽器ははっきりと意思表示する

 

例えばトランペットをやりたいとしたら大変です。

吹奏楽部の中でトランペットは倍率の高いパートで、入部の勧誘などしなくても新入生が入ってくる激戦だからです。6,7人入ってくることもあります。

 

こうなってくると、仮入部が終わった段階で、勧誘できなかったパートに移されたりすることがあります。そうならないためには、はっきりと自分の意志を仮入部の時点で先輩に伝えることが大事です。

 

吹奏楽部は、仮入部と本入部では、先輩の態度は豹変しますので、仮入部の段階で、楽器移動無しであることを、三年生のパート長にはっきりと繰り返して話しておくことが大事です。

 

自分の吹きたい楽器を吹けないまま三年間を過ごすのは苦痛です。

 

本入部してから、

「トランペットの新入生が8人いて、ユーフォニウムの新入生が0人だったから、ひとりユーフォニウムに移ってもらいます。一年生は じゃんけんで決めてください」

等となったら、わたしは希望の楽器を吹きたいです!と先輩に歯向かったほうがいいです。一年生同士で相談して決めます、というのもいいでしょう。

 

希望楽器というのは、一生モノです。

普通の部活はレギュラーと補欠は、学年が上がってきて奪い合うものですが、吹奏楽部の場合は入部したかしないか位で、まず争いがあるのです。しかもこの場合、自分の演奏技能と無関係です。言ったものが勝つ場合もあるのです。

 

たとえばチューバの定員は2名ですので、通常一学年1名という編成になります。

ですから、同学年なら2名まではレギュラーとしてステージに上がれる可能性が高くなります。(ほぼそうなります)

 

ですから、まったくの未経験で、こだわりがない場合は、ステージに上がれる楽器を選ぶという考えもあるでしょう。

 

しかしながら基本は、自分のやりたい楽器、自分の吹きたい楽器の席に座ることです。

その楽器でなければ退部します!というくらいの意志を持っていいと思います。

 

こんなこと言って大丈夫かと思うかも知れませんが、心配いりません。

他に意思の弱い同級生が楽器を移動してくれたりすることもあります。

これは一年生のうちならよくあることです。

 

一番良いのは、仮入部の段階で、希望楽器の3年生パート長に、楽器の移動ナシという意思を伝え、OKを貰うことです。こうしておけば、本入部してからのトラブルは無くなります。

 

パート長は、嘘をついてまで入部させようとは思っていませんし、自分の楽器希望者なのですから、頼もしい後輩が来たと受け止めているはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全日本吹奏楽コンクール:大会の仕組み(支部大会)

 

吹奏楽には支部大会という大会があります。

 

どんな学生、生徒の部活でも、県大会で一位を取ったら甲子園出場同等という格があるわけです。尊敬の対象となっていい(はず)でしょう。

県でもっともすぐれた成績で、公式に優勝したという事実は重いハズなんですが・・
県一位でも全国大会にはいけません。

 

吹奏楽の場合、県で一位を取ったら、次は関西なり中部なり、関東なり東北なりといった支部大会で、もう一度競わなければなりません。

 

えっ?県一位だったら全国でしょ?というのはスポーツの話。

吹奏楽部は、全国の前にもうひとつ大会があるのです。

 

 

なんでこんなことになっているかというと、演奏時間の問題です。

47都道府県の1.2位が全国大会で演奏したら?一日8時間演奏するとして、大会日程は70日間を超えてしまいます。

全日本吹奏楽コンクールは、中学高校職場の部や招待演奏などもあります。

 

とにかく時間がないので、全国レベルの学校の出場は禁止!全国優勝できる学校だけ参加してくれという仕組みになっています。

 

ですから、甲子園でいうと、ベスト8.ベスト16、くらいの学校しか全国に行けないということになってます。

 

全日本吹奏楽コンクールの銅賞というのは、これまでと違って全く価値が異なり、出ただけでもスゲェということになります。(全日本の場合銀賞を出すことがほとんどですが)

 

このような仕組みですから、サッカーやバスケとは全然違って、吹奏楽コンクールの場合、全国大会に出るのは、県大会一位程度の実力では出場できないことも多いのです。

スポーツの世界での県大会一位と、吹奏楽コンクールの県大会一位の価値は同等ですが、吹奏楽では全国大会に出るのは難しいのです。

 

野球でいえば、夏の地方決勝で勝って優勝して初めて資格を得て、さらに地方の春の大会で上位2校しか選ばれないと言えばいいでしょうか。夏がなくて春しかない甲子園、といったほうがいいのかな。

 

吹奏楽では、県大会一位という地獄を勝ち抜いても全国で戦えないのです。

 

日程上仕方のないことなんですが、吹奏楽界では県大会一位でも全国大会にいけるかとうかは別問題。二位以下の上位大会は参加賞というのは全国どこでも共通の現象といえるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

全日本吹奏楽コンクール:大会の仕組み(県大会:都道府県大会)

 

全日本吹奏楽コンクール都道府県大会というのは、吹奏楽部員にとってほとんどが、甘酸っぱい青春の終わりを告げる大会です。

 

甲子園を目指す野球部がそうであるように、県一位を決める大会だからです。

県大会一位というのは地元の王者です。

 

とはいえ、吹奏楽部にはABCとクラスがあり、これは厳密に区別されています。

Bクラス一位はもっとも激戦区であり、田舎県でもラッキーで取れるものではありません。吹奏楽部は採点競技であり、過去の実績や校名は大いにモノをいいます。

ただ県大会までは、吹奏楽界で飛び交う不自然な採点とは無縁であり、おおよそ実力通りに順位が決まるようです。

 

採点は都道府県の吹奏楽連盟に一任されており、県によってはかなり不透明なようです。
(わたしの県では記名公開採点で、会場に点数が貼ってありました。いま思えば凄く令和的で、嘘のない採点をしてくれてましたね・・・他県は非公開がほとんどだったようです)

 

都道府県大会というのは、ほとんどの団体において、青春の終わりを告げる大会です。

何千人もの女子中高生が、ギャン泣きする姿を見られるのは、吹奏楽の県大会でしょう。

 

いわば、甲子園を夢見ていた高校球児を県下全員集めて「お前ら行けないから」と宣告しているようなものです。

 

いまは大会規定が緩くなって、県代表が3団体、4団体と選ばれることがあるそうですが、吹奏楽大会の基本はなにも変わりありません。

当然県一位、それもできれば全審査員1をつけた、名実共に最強団体。
聴衆がシーンとなってから割れんばかりの大拍手!という団体でなければ、全国で戦えません。A,Bクラスの一位団体だけが笑えるのが県大会です。

 

次の大会に進んでも、県一位の団体以外は、聴衆はほとんど相手にしません。二位以下は、思い出代打のようなものです。全国に進んだ団体は、おそらく無いんじゃないでしょうか。(あったら教えてください)

 

 

吹奏楽大会の表彰というのは、かなり変わっています。

一般の人は、教えてもらわないと分かりません。

 

 

銅賞

銀賞

金賞

ゴールド金賞

 

この四つです。まず銅賞というのは参加賞です。下位の大会で成績が悪い団体、または本番の演奏がひどかった団体、大会の格からして実力不足の団体が受賞します。

銅賞の演奏というのはかなりコンディションが悪いか、ラッキーで上に上がってきた団体です。大会でも銅賞というのは数団体しか受賞しません。銀賞貰えなかったというのは明らかに実力不足で、演奏した人がよく分かっている、自覚があるといったことが多いようです。

 

銀賞は悪くありません。採点者の半数以上の票を超えないと受賞させない場合もあるからです。最も多く受賞する賞ではありますが、銅賞ではないのは大きい意味を持ちます。大会においては半分以上が銀賞です。

 

金賞というのは、銀賞以上に上手かったという賞です。金賞のことをダメ金といいます。

 

たとえば上位大会にいける枠が2つあったとして、あなたの団体が3番目だったら金賞になります。ダメ金です。

 

ダメ金というのは、金賞なんですけど、上位の大会には進めません。

敢闘賞、三位くらいの団体の名誉賞です。

金賞・・・ダメ金というのは、ある意味凄くモヤモヤする賞です。

わたしはダメ金を受賞したことがないのですが、採点競技である以上、なんで?という疑問をもったまま吹奏楽を引退するのは察して余りあります。

(それもひとりじゃなくて何十人ですからね・・?それが毎年毎年あるわけです。全国でいえば千人単位ということになります)

 

ゴールド金賞というのは、吹奏楽コンクール公式大会において、上位の大会の出場権を得たことを指します。

 

表彰式で、司会がタンタンと、「ナントカ校・・・銀賞・・・ナントカ校・・・銅賞・・・・」という中で、「ナントカ校・・・・ゴールド金賞!!」というと、会場の一部が立ち上がり、飛び跳ねて大絶叫します。

 

特に県大会では、周辺がお通夜状態のなかで、ギャアギャアと喜びを爆発させることができるのは、限られた団体しかありません。

 

このゴールド金賞というのも格付けがあるんですが、表彰式ではわかりません。

しかし内諾で一位ゴールド金賞、二位ゴールド金賞というのは知らされます。

ものすっごく日本的です!!

 

二位以下の場合、次の大会には出場できますが、まず銅賞、よくて銀賞。

希望を持てるのは一位ゴールド金賞だけです。

 

どんなちいさな県でも、学校はそれなりにあります。その全てに吹奏楽はあるといっていいでしょう。

 

その頂点を決める県大会。これについてはまた書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全日本吹奏楽コンクール:大会の仕組み(地区大会編)

 

吹奏楽部の大会とは全日本吹奏楽コンクールのことを指します。

野球でいえば甲子園である、日本最大のコンサートです。

 

この情報すらインターネットにあまりないのがおかしいんだけどw

 

 

まず、吹奏楽コンクールというのは地方大会から始まります。

これは野球でいう県大会ではなくて、県を割って演奏会をします。これに勝たないと、県大会に出られません。

 

えっ?大会って普通、県で一位を決めるんでしょ?

 

はいその通りです。体育系はそうなんです。

が、吹奏楽コンクールは、まず県大会に出る団体の予選というのがあります。

 

 

なぜこんなことをするのかというと、吹奏楽部というのは各学校に必ずある部活であり、かつ実力を評価するには演奏をしなければならないからです。

 

吹奏楽の評価というのは、課題曲と自由曲の二つを時間内に演奏し、作曲家やお偉いに採点されるという仕組みになっています。

 

どんな田舎県でも、分校や少数校も含めると、学校の数は膨大になります。
吹奏楽部は、どんな学校にも絶対にあります。野球やサッカーがなくても吹奏楽だけはあります。


つまり、たとえ部員10名15名の学校(Cクラス校)であっても、教育目的ですから地方大会には出場するわけです。

ですから県大会の前に、すごく大雑把に地方大会というのがあります。

優良校は、県大会に出場できません。

 

この優良というのは、小さい学校(あまりに下手な学校)しか受賞しません。

地区大会というのは、すごく荒いフルイにかけるようなもので、一般的には優秀をもらえます。

 

Aクラスは、出場すれば全団体優秀、Bクラスもほとんどが優秀を貰えます。
Cクラスの一部が優良です。

 

つまり吹奏楽の地区大会というのは、県大会の予備予選以下であり、実際には分校や小規模校を落とすためだけの大会だといえます。アリバイ作りのような大会だと言えるでしょう。

 

県下全ての団体が県大会で演奏したら、大会日程が2週間!等になってしまうので、それを避けるために地区大会で小規模校(特にBCクラス)を落とし、県大会の日程を中高で4日以内にするためのものです。

 

ですから、県で中堅以上の団体はまともに演奏もしなかったり、上級生は吹いてるフリをしたり、下手な演奏をしたりします。

県大会の前に手の内を見せたくない団体は、特に酷い演奏をします(Aクラスのみ)

 

 

 

地区大会においては、どれほどひどい演奏をしても優秀を貰えるので、(わたしの経験では)いつも演奏後に特大の雷が落ちてました。

 

たとえば中学二年生の親御さんなら、はじめての公式舞台(全日本吹奏楽主催なのだ)でしょうが、正直地区大会の演奏は酷いものです。少しでも音楽を知っているひとなら、聞くに堪えない場合もあります。

有名な学校でも、地区大会はメチャクチャな演奏をすることが良くあります。

 

県大会の日程調整のため、弱小校に優良という賞状を渡すのが、全日本吹奏楽コンクールの地区大会です。これは仕方ないですし、私は賛成です。

 

 

 

 

 

 

ただ、わたしも現役の時に気づかなかったのですが、「どこかの分校の吹奏楽部部員」にとっては最初で最後のステージです。

彼らにとっては、それはかけがえのない時間なハズです。

 

大多数の「優秀部員」は気づかないことでしょう。わたしも地方大会などほとんど記憶にありません。しかし、年を取ると、ああバカなことをしたなと思います。

 

地方大会Cクラスの優良。これは吹奏楽で一番下なのですが、それがなんだというのでしょう。同じ時代、同じ世代、しかも同じ県で、一緒に切磋琢磨した仲間です。

 

それを上手い下手と評論していた自分が、いまはとても恥ずかしく思っています。

 

 

 

 

 

 

 

吹奏楽部大変かどうかを知るたった一つの質問

 

吹奏楽部というのは、全国のほとんど全部の学校にあります。

 

みなさんも、卒業式や入学式で、体育館の後ろで演奏していた同級生がいたはずです。

 

・・・

 

・・・必ずいたはずです。そう。ここが大事なんです。

 

あなたがたが行進していた後ろで、校歌や君が代を演奏してくれていた人たちがいましたよね?それが吹奏楽部です。

 

もし、お子さんが吹奏楽をやりたいといった場合、まず直感的に検索してほしいことがあります。それは団体のクラスです。

 

吹奏楽には、全国共通のクラスというのがあります。ABCの三団体あります。

 

Cクラス(25名以下)

 

緩いです。

Cクラスというのは最低編成を意味しています。もしかしたらお子さんの希望楽器が無いことすらあり得ます。地方の分校や小規模学校が編成するクラスです。

吹奏楽好きの人はCクラスいいよなぁ~って言いますがw 一般的には県でも注目されません。

Cクラスで弱い学校というのは、地区大会での優良校です。これは、どんなにお子さんが上手でも上に行けない学校です。(※吹奏楽での優良とは下手を意味します)

 

家庭の事情でCクラス優良校在籍の場合、アンサンブルコンテストに力を入れたほうがいいでしょう。

 

 

<Bクラス>

35名以下の吹奏楽団体をBクラスといいます。

ほとんどの学校は、このBクラスに所属しています。

学年あたりの吹奏楽入部希望者を考えれば、だいたいこの数字に収まるわけです。

あなたの子供がBクラスの吹奏楽部に入りたいというのなら、日本ではごく自然な入部だといえます。

 

Bクラス団体は非常に多いので、ほとんどが県大会で撃沈して青春を終えます。

野球やサッカーも、みんな県大会で終わるように、Bクラス団体が上の大会にいくのは奇跡の出来(実質県一校)です。わたしとしては青春と勉強を両立できる、一番おすすめな団体です。

 

 

Aクラス

 

もしもあなたのご子息の吹奏楽部がAクラスであれば、これはちょっとただ事じゃないぞと思った方がいいです。

Aクラスというのは50名の最多編成なんですが、そもそも吹奏楽の世界では、Aクラスを名乗るだけでもかなり勇気のいる行為なのです。

 

Aクラスというのは、学校自体が吹奏楽ガチ勢と思っていいでしょう。Bクラスとは、課題曲も自由曲も違います。

Aクラス=全国を目指している学校 という理解でいいと思います。

 

(部員が多くてもBクラスで良い演奏をすることはできる。Aクラスを名乗るというのは県下ナンバーワンの団体は俺だと言っているに等しい)

 

 

Aクラスは、田舎なら県に4団体くらいしかない場合もあります。
が、県一位の椅子はひとつしかありません。
県大会2位以下の団体は、次の大会で金賞を取ることはまずゼロに近い(銅賞)です。

 

 

---支部大会銅賞よりも、激戦のBクラスで上に行くことを名誉とする団体も多いです。

Bクラスのゴールド金賞(金賞ではなくてゴールド金賞(吹奏楽用語)金賞は上には行けない。上に行くにはゴールド金賞が必要)は、Aクラスの支部大会銅賞より価値があります。

 

そんな妥協や小細工までもが乱れ飛ぶのが、Bクラス上位、Aクラス下位なのです。

 

田舎県の中学高校では、その学校がAかBかというのはほぼ決まってますが、大会というのは発表されるまで編成は分かりません。
クラス落ち(A→B)は大きな話題となります。A団体がBに来たら、大会突破は確定で、Bクラスの100校以上・・つまり何千人もの女子高生が県民会館でギャン泣きするほどの、その時代にとっては大きな変化となります。

 

このように、Aクラス団体というのは、Aクラスであるだけでも重大なことです。

レギュラー部員50名の確保に加え、大会では、さすがAクラスとおもえるような演奏を求められます。具体的にいえば課題曲AかCでしょうし、自由曲もA編成相応しい選択を求められます。

 

だって、Aクラスというのは県の看板、俺らの県の代表学校だからです。

 

県大会においても、大多数のBクラスの人たちが、

「すげぇ・・・」と思い、会場が割れんばかりの拍手になり、名実共に県一位にならなければなりません。

 

吹奏楽大会というのは、聴衆はほぼ楽器経験者です。

 

ですから、その万雷の支持を受けて、堂々と県一位を名乗るのが、Aクラス一位の矜持なのです。

 

 

本題に戻ります。

 

 

この全日本吹奏楽コンクール県大会で、Aクラスゴールド金賞(かつ審査一位)を取っている団体・・・・の(特に公立)中学の吹奏楽部というのは、保護者の皆さんの想像している吹奏楽部とは全く違います。

 

どの都道府県でもそうでしょうが、県大会でABCを問わず、ゴールド金賞を受賞している団体というのは基本的にヤバイ(ガチ)です。

 

野球やサッカーと違って、吹奏楽は採点競技ですので、学校の看板や実績なんかもあります。それだけに、名門校の場合は「大変すぎる」のが日常となっていることも多いものです。

 

ですから、吹奏楽部大変かどうかを知るには、県大会の実績を、過去3年くらい見れば、学校のおおよそがわかるでしょう。

 

 

吹奏楽部の練習に対する執念

 

吹奏楽部といえば練習です。まずこの記事を書かないといけません。

練習はすごく長いです。ものすごく長いです。大晦日と元旦以外全て練習と思ってください。朝練、昼連、通常の部活時間となります。青春全部練習です。

 

野球部の強豪、サッカー部の名門より酷いのが吹奏楽(Aクラス)と思ってください。
勉強時間と寝る時間以外は練習。こうでもしないと全国目指せません。

 

通常の体育部では、テスト前の3日間は部活禁止等の措置をとって学業優先となりますが、吹奏楽部は学校の方針を無視して自主練習させることが多いです。

特に強豪校はテスト前日であっても通常練習する部がほとんどです。

(※ただし保護者からの強い抗議で取りやめることがあります)

 

 

なぜこんなことをするかといいますと、楽器というのは3日も演奏しなかったら腕が落ちてしまうからです。もっといえば、一日も開けることができません。
特に金管楽器は、できれば一年中練習してほしいものなのです。
(どんな名プレイヤーでも、金管楽器は練習を離れると、音が出ないほどに腕が落ちるのです)

 

ですから全国大会を目指す吹奏楽部の場合、テスト前の強制休部には全力で反抗すると思ってください。これは吹奏楽部特有のわがままです。

 

わたしの学校では、テスト前になると保護者がマイカーを学校の駐車場にズラリと並べて、子供の楽器をトランクに乗せてました。学校では練習できないので自宅に持ち帰って練習させるのです。

 

学校の方針に反してまで苦労をしても、実際に吹けるのは、いいとこ2時間です。

だって、持ち帰ったとしても夜中に練習できないですからね。子供は、、せいぜい公園でちょっと吹くだけですし、雨でも降ったら全くの無駄です。

 

でも、そこまでしても練習するのが吹奏楽部だと思ってください。

 

大会で勝ち抜きたいと思っている顧問の先生なら、ごく当たり前にそういった負担を求めてきます。楽器に口をつけて、一日一吹きでもさせないとナマるというのは事実です。

 

なお木管楽器にはそういったことはありません。

 

このお題についてはまた書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

はじめに(わたしの自己紹介と吹奏楽歴)

 

こんにちは。

 

このブログは、吹奏楽部に入部してみたい、音楽をやってみたいという人

そして、息子/娘が吹奏楽部に入部したいと言い出した保護者の方向けの読み物です。

 

吹奏楽部は、全国ほぼ全ての学校に設置されている有名部活にもかかわらず、こういった読み物がほとんどありません。

 

・・・ので、私が書くことにしました。今後ともどうぞよろしくお願いします。

 

 

まず、わたしの自己紹介をさせていただきます。

 

わたしは吹奏楽部を、中学・高校の六年間経験しました。

中高共に、いわゆる吹奏楽部名門校と呼ばれる学校に在籍しました。

 

 

吹奏楽部というのは、特別な用語や専門的知識も多く出てきます。お金もかかります。

吹奏楽部に入部するというのは、実は親の側も正しい知識が必要です。

 

子供がやってみたいと言ったらやらせてみたら「こんなはずじゃなかった」とならないように(なりがちです)吹奏楽知識という鎧を身にまとって、正しい理解をしていきましょう。

 

わたし個人は、辛くて悲しくて、涙ばかりの吹奏楽部生活でした。
でも終わってみれば、最高でした。

もう一度人生をやり直したとしても、やっぱり吹奏楽部に入部するでしょう。

それほど音楽というのは素晴らしいものです。

 

 

ブログをはじめるまえに、筆者の主な受賞歴を示しますので参考にしてください

 

<私の吹奏楽 略歴>

 

担当:フリューゲルホーン/フレンチホルン /パート長

楽指揮:インスペクター

 

中学1年

全日本吹奏楽コンクール Aクラスの部 県大会ダメ金(県落ち)

 

中学2年

全日本吹奏楽コンクールAクラスの部

県大会ゴールド金賞(1位)支部大会銀賞

全日本アンサンブルコンテスト 県大会銀賞

 

中学3年

全日本吹奏楽コンクールAクラスの部

県大会ゴールド金賞(1位)支部大会銀賞

全日本アンサンブルコンテスト 県大会銀賞

全日本マーチングバンド

県大会ゴールド金賞(1位)支部大会銅賞

 

高校1年

全日本吹奏楽コンクールAクラスの部

県大会ゴールド金賞(1位)支部大会銀賞

全日本アンサンブルコンテスト 県大会銀賞

 

高校2年

全日本吹奏楽コンクールAクラスの部

県大会ゴールド金賞(1位)支部大会銀賞

全日本アンサンブルコンテスト 県大会銀賞

 

高校3年

全日本吹奏楽コンクールAクラスの部

県大会ゴールド金賞(1位)支部大会銀賞

全日本アンサンブルコンテスト 県大会銀賞

 

他にも細かい演奏/受賞歴はありますが割愛します。