吹奏楽部に入部したい? 親子のための読み物ブログ

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全日本吹奏楽コンクール:大会の仕組み(支部大会)

 

吹奏楽には支部大会という大会があります。

 

どんな学生、生徒の部活でも、県大会で一位を取ったら甲子園出場同等という格があるわけです。尊敬の対象となっていい(はず)でしょう。

県でもっともすぐれた成績で、公式に優勝したという事実は重いハズなんですが・・
県一位でも全国大会にはいけません。

 

吹奏楽の場合、県で一位を取ったら、次は関西なり中部なり、関東なり東北なりといった支部大会で、もう一度競わなければなりません。

 

えっ?県一位だったら全国でしょ?というのはスポーツの話。

吹奏楽部は、全国の前にもうひとつ大会があるのです。

 

 

なんでこんなことになっているかというと、演奏時間の問題です。

47都道府県の1.2位が全国大会で演奏したら?一日8時間演奏するとして、大会日程は70日間を超えてしまいます。

全日本吹奏楽コンクールは、中学高校職場の部や招待演奏などもあります。

 

とにかく時間がないので、全国レベルの学校の出場は禁止!全国優勝できる学校だけ参加してくれという仕組みになっています。

 

ですから、甲子園でいうと、ベスト8.ベスト16、くらいの学校しか全国に行けないということになってます。

 

全日本吹奏楽コンクールの銅賞というのは、これまでと違って全く価値が異なり、出ただけでもスゲェということになります。(全日本の場合銀賞を出すことがほとんどですが)

 

このような仕組みですから、サッカーやバスケとは全然違って、吹奏楽コンクールの場合、全国大会に出るのは、県大会一位程度の実力では出場できないことも多いのです。

スポーツの世界での県大会一位と、吹奏楽コンクールの県大会一位の価値は同等ですが、吹奏楽では全国大会に出るのは難しいのです。

 

野球でいえば、夏の地方決勝で勝って優勝して初めて資格を得て、さらに地方の春の大会で上位2校しか選ばれないと言えばいいでしょうか。夏がなくて春しかない甲子園、といったほうがいいのかな。

 

吹奏楽では、県大会一位という地獄を勝ち抜いても全国で戦えないのです。

 

日程上仕方のないことなんですが、吹奏楽界では県大会一位でも全国大会にいけるかとうかは別問題。二位以下の上位大会は参加賞というのは全国どこでも共通の現象といえるでしょう。